これはしょうがないことなのかもしれないんだけれども。
「教育」業界って、随分と間口が広いように思う。
でもその間口の広さに、ときに悶えるときがある。自分が。
ためしに2つ。
①
話していて、教育を「明るく」考えているかたがた。
教育は、人生の可能性を広げていく、希望の営みである、と。
さらには、教育を通してもっと社会をよくしていける、と。
もっとこんな教育を! 既存の学校にはない、新たな「学び」を! 連発。
最近でいえば多い領域は、キャリア教育、アクティブラーニング、教育×ビジネスとか。
ワクワクがモチベーション?
②
厳密に言えば逆ではないんだろうけども、教育を「回復・補償」として捉えているかたがた。
十分な教育を受けられていない地域や人がいるよね、あるいは勉強が苦手で、苦しんでいる子がいるよね、と。
教育にもっとお金を! 貧困から目をそらすな! など。
領域としては、学習支援、子どもの貧困、そしてSSW。
ミッション感覚が拠り所?
これらの境界はスペクトラムというか、はっきりわかれているわけじゃない。
でも、ここまでのちっぽけな経験ではっきり言えることは、
両方を視野に入れて教育、ひろくは人間の生を考えている人は、限りなく少ないのではないか?
ということ。
みんながみんな各論としての「自分の領域」を持っているからなのだろうけど、各論での「小さな目」の中での納得と行動があまりにも多いように思う。
総論で共通了解をとるのは難しいのだろうけど、その難しさこそ僕らが本当に目を向けていかなければならないことではないだろうか。
もうこれ以上、「教育に興味があります」でも折り合えないことは、いやだ。