
2017/05/16 研究者はなにをみているんだろう。
博士論文を書ききるということは、その道の専門家になるということで、 まだ明らかにされていない知を、一歩前に進めたことを認めてもらうことでもある。 と同時に、研究者としての太鼓判を押され、研究の職を得ていく道が開かれる。 自分は博士論文はおろか、まだ修士論文すら執筆中の身だけれども、 研究の先になにがあるんだろう、と疑問が絶えない。 個人名を挙げてさげすむつもりはまったく […]

2017/05/10 足りないことが多すぎる。
吉田先生は、教育社会学の理論を”ゲームの裏技”だと形容された。 知らなければいけないかというとそうでもないが、知っていれば、様々な事象をすっきりと説明することができる、と。 加えて竹内洋先生が、理論を当てはめて実証するのではなく、様々な理論を使って自身の理論を組み立てる、理論応用のスペシャリストであったことも触れられた。 「物知り」になる必要はないけれど、創造力は、知識の肥料を蒔いた […]

2017/05/05 What`s make it “right”?
つかの間のGW前半は、長野へ。 毎年GWに行っているのは新潟ですが、今年はまったく違う用で長野・八ヶ岳へ。 翻訳合宿に混ぜていただきました。 英語と日本語では言葉の区切り・概念の範囲・述べ方が異なるので、日本語訳していくのには一苦労。school success とか。 最後まで詰まったのはmake it rightという言葉。何が正しいのか。かなり頻繁に […]

2017/04/06 院生生活を始めて
大学院生になってはや6日。感じることを書き留めておきたいと思う。 ①自分で使える時間が増えた分、自分の使い方次第で時間を生かすも殺すもできる。 大学が週2になる。学部のとき、ずっと週6で大学の授業を受けに行っていたのとは事情がまったく異なる。授業で「学んだことを評価される」のではなく、これからは研究で「どんな知を生み出したか(生み出していくか)」が研究者として問われている。 &nbs […]

2017/03/16 学校支援に携わるなかで
教育支援コーディネーターフォーラムでお会いしたNさんにご用命いただき、ここ1ヶ月弱、都内のある中学校に出入りしていました。 学校の教育活動の枠内なので詳細は載せませんが、総合的学習の時間のなかで、教育支援コーディネーターが社会で働く職業人を呼び、学校で話を聞く、というものです。 私は事前打ち合わせを経た上で、当日の運営サポートと後日の報告書(文集のようなもの)の編集・印刷に携わらせていただきました […]

2017/02/19 関西ROJE勉強会「教育の目的とは? ~答えのない問いに立ち向かうために~」
先日、関西ROJE向けに勉強会を行いました。 背景には、一メンバーから上がっった「教育の目的を考えたい」という意見があります。 正直、私には扱いきれない大きなテーマですが、本勉強会としては ・自分が議論の前提にしている当たり前に気づく ・共通了解が得られない背景に気づくとともに、どうしていけるかを考える という、教育支援をする当事者として役立つ「実践的な勉強会」を目指しました。 こち […]

2016/12/10 無知か、無力か。
無知か、無力か。 Inconvinient Dicipline Pierre Bourdieu 不都合な真実を目の前に、私たちは無力であることを感じずにはいられない。 「満足した豚よりも不満足なソクラテス」のような明るくないジレンマを、教育社会学という学問は突きつけてくる。 どのように対峙すればよいのだろう。

2016/11/30 ソーシャルワークとカウンセリング ~学校への支援における共通・相違・関係性~
卒論がひと段落して、最近のホットな関心はこれ。 学校への様々な支援方法はあるが、ここでは21世紀に入って徐々に学校に入っているスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーに焦点を当てたい。 2001年度から「スクールカウンセラー活用事業補助」によってスクールカウンセラーが学校に配置され、学校における心理専門職の立ち位置がある程度確保された。一口に心理職 […]

2016/11/13 京葉学舎のまとめを読んで
京葉学舎「民間教育機関の現状と突きつけられている課題」 http://keiyo-gakusha.com/contents/genjo-to-kadai-01.html 気づいたことはいくつかありますが、5つに絞ってみました。 社会の情勢と塾業界のまとめはおおむね的を射ている。 社会史をかなり丁寧にまとめてあります。 2-5(2) 「教育の自由化の推進およ […]

2016/10/29 「実践・経験」と「研究」のハザマで、「あえて」「それでも」と尖ること。
ここ数日のモヤモヤした気持ちに、一定のスッキリさを与えてくれたのは岩田正美先生だった。 岩田先生によると、研究とは、 ①疑うこと ②観察すること ③考えること の3点であると言う 岩田先生は、「実践・体験」と「研究」の違いを、以下のようにまとめている。 実践・体験 研究 ① 信念に基づく行動である実践 現実の実践への基本的疑い ② 目標の設定 合理的な方策追求 目標への […]

2016/10/24 パブリック・リレーションズ
くやしい。 あるいは、むなしい。 という気持ちが先行する。 アカデミズムのお作法をちょっとずつ覚え始めてきたころに、アカデミズムの「無力さ」を真っ向から説くM先輩のブローは体に堪える。 でも、そのとおりでもある。 アカデミズムは、厳密な方法論によって手続きの客観化を目指し、理を詰めて普遍知を探究しようとする。だから、きちんとした方法論を内面化さえすれば、誰 […]

2016/09/25 ゆったりさと生きがいのディレンマ
僕自身は、「ゆったりとした社会」になればいいな、って思ってる。 ゴジラを見て感じたこと。 水爆という過ちで、人間はゴジラという、人間を超える存在を生み出した。 そして、それに戦うために、人間はまた大きな過ちを犯した。ゴジラの骨を使って、対抗戦力としてのメカゴジラを作ったのである。・・・暴走すると知らずに。 だから、科学はもっと緩慢な成長でいいと思ってるし、人間が手を出してはならない涼気があると思う […]