タイムスタディとは、その名の通り、時間についての研究です。

私は、スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)がどのように勤務時間を用いているのかについて研究しています。すなわち、「いつ・どこで・誰と・何をしたのか」を明らかにして、そこからさまざまな研究課題に対して答えていくという研究です。
※「勤務時間の用い方」というスコープはとても広いため、様々な問いに対して応答することができます。

研究方法としては、
①質問紙調査・・・一定時間ごとの時間の用い方について、研究協力者のSC・SSWに調査票に記入していただき、それを集計・分析します。
②参与観察調査・・・調査協力者のSC・SSWの一日の勤務に参与し、どのように時間を用いているのかを記録し、それを集計・分析します。

2022年度は、ある自治体のSC・SSWに協力していただき、3学期(5週間)分のデータを収集しました。

SCに対する調査については、早稲田大学特定課題研究助成費「タイムスタディ調査を用いたスクールカウンセラーの支援スタイルの解明」の支援を受けて実施しました。

SSWに対する調査については、日本学校ソーシャルワーク学会研究奨励補助制度「タイムスタディ調査を用いた配置型スクールソーシャルワーカーの支援実態の解明-学校単位の勤務時間によるソーシャルワーク実践のバリアンス-」の支援を受けて実施しました。

なお本調査は、早稲田大学人を対象とする研究に関する倫理審査委員会より、「学校における専門スタッフの時間の用い方についての研究(承認番号:2022-022)」として承認を受けて実施しております。