1.0 単位, 1・2 年次, 秋C 随時
藤本 啓寛

授業概要

発達障害をはじめとした教育・福祉現場における支援の機序や支援者の職能成長を社会科学的に理解するための文献研究,専門領域の知識および研究方法を習得する.発達障害をはじめとした教育・福祉現場における支援の機序や支援者の職能成長を社会科学的に理解する上で必要となる社会学的な理論を取り上げ,さらに支援や職能成長を効果的に展開するための教育・福祉現場におけるリソースの一つであるスクールソーシャルワークについても理解を深める

備考

01EJ652と同一。
対面
受講はリハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)の在学生に限る
ただし,状況によりオンライン(同時双方向型)の併用に変更する場合がある.どの回が対面(またはオンライン)なのか等の授業の具体的なスケジュールはManaba等で周知する

授業方法

演習

授業形態の補足

演習、ゼミ方式

学位プログラム・コンピテンスとの関係

・知の活用力
・チームワーク力
・研究力
・専門知識
・倫理観

授業の到達目標(学修成果)

発達障害をはじめとした教育・福祉現場における支援の機序や支援者の職能成長,スクールソーシャルワークの社会科学的な研究に関する論文抄読,研究発表を通して,発達障害に関する研究の方法についての理解を深めることができる

キーワード

発達障害, スクールソーシャルワーク,支援者の成長,社会科学的研究,質的研究

授業計画

ゼミに出席し,発達障害をはじめとした教育・福祉現場における支援の機序や支援者の職能成長に関する文献抄読を行い,社会科学的な研究手法を幅広く学ぶことを通じて,自分の研究をブラッシュアップしていく

第1回 発達障害に関する文献の精読①
第2回 発達障害に関する文献の精読②
第3回 学校における福祉的支援(スクールソーシャルワーク)に関する文献の精読①
第4回 学校における福祉的支援(スクールソーシャルワーク)に関する文献の精読②
第5回 支援者の成長に関する文献の精読①
第6回 支援者の成長に関する文献の精読②
第7回 社会科学的な研究全般に関する文献の精読①
第8回 社会科学的な研究全般に関する文献の精読②
第9回 質的研究の文献の精読①
第10回 質的研究の文献の精読②

履修条件

指導教員の担当する演習科目を履修すること

成績評価方法

2/3以上の出席を前提とし,演習における資料内容20%,発表内容80% により評価する.いずれも到達目標に挙げた項目を踏まえて「問題の設定」「論旨の展開」「結論の導き方」を標準的な観点として評価を行い,満点の60%をとることを合格の基準とする.なお,A+~Cの評点は上記の合計得点に基づいて行う

学修時間の割り当て及び授業外における学修方法

演習100%.本授業は1単位のため,授業外における学修と合わせて45時間分の学修時間を標準とする.授業外の学修として復習は必ず行うこと

教材・参考文献・配付資料等

必要に応じて,授業内で示す

参考書

必要に応じて,授業内で示す.例えば,修士課程レベルの大学院生の「最初の一冊」の参考になる書籍として下記が挙げられる(授業中に講読するものとは別のものである)
・発達障害
木村祐子(2015)『発達障害支援の社会学 医療化と実践家の解釈』東信堂
・スクールソーシャルワーク
キャロル・リッペイ・マサット他編著・山野則子監修『スクールソーシャルワークハンドブック 実践・政策・研究』明石書店
・支援者の成長
保正友子(2013)『医療ソーシャルワーカーの成長への道のり: 実践能力変容過程に関する質的研究』相川書房
・社会科学的な研究全般
佐藤郁哉(2015)『社会調査の考え方(上・下)』東京大学出版会
質的研究全般:
サトウタツヤ他編(2019)『ワードマップ 質的研究法マッピング』新曜社

その他(受講生にのぞむことや受講上の注意点等)

積極的な受講態度をのぞみます

欠席の場合の措置

欠席の場合は事前に担当教員に連絡することが望ましい

ティーチングフェロー(TF)・ティーチングアシスタント(TA)

必要に応じて授業補助のためにTFやTAを導入することがある