1.0 単位, 1・2 年次, 秋C 金7,8
藤本 啓寛

Contents

授業概要

特別支援教育コーディネーターとは、特別な支援が必要な児童生徒の支援・教育を組み立てるために、学校「内」と学校「外」の様々な関係者が有する資源を組織化・ネットワーキングを図る校務分掌の一つである。ソーシャルキャビタル理論の言葉を借りれば、必ずしも特別支援教育に通じていない校内の教職員を必要な指導・支援へと導いていく「ボンディング機能」と、校外の関係機関や専門職等、保護者と連携して指導・支援にあたる「ブリッジング機能」の双方が求められる。そこで本授業では、校内委員会への積極的な参画により支援が必要な児童生徒を発見し、保護者からの聞き取りも行いながら包括的なアセスメントを行い、ケース会議を開いて個別の支援計画を策定していく一連のプロセスを様々な事例に対する演習形式で学んでいく。この過程を通じて、様々な資源をどのように「ボンディング」・「ブリッジング」していけばよいのかについての実践的知識を習得する

備考

「対面」の講義であるため、受講にあたり、所属学位プログラム(専攻)は問わないが、事前に発達障害学特論を受講し、東京キャンパスにて「対面」が可能な状態の他の所属の大学院学生も事前に教員に連絡することで、受講は可能である
01EJ641と同一。
対面
ただし、状況によりオンライン(オンデマンド型)とオンライン(同時双方向型)の併用に変更する場合がある。どの回が対面(または同時双方向型のオンライン)なのか等の授業の具体的なスケジュールはManaba等にて周知する

授業方法

講義

学位プログラム・コンピテンスとの関係(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 学位プログラム・コンピテンスとの関係(生涯発達専攻)

・マネージメント能力
・チームワーク力
・専門知識

授業の到達目標(学修成果)(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 授業の到達目標(学修成果)(生涯発達専攻)

通常の学校の中の特に通常の学級に在籍する発達障害のある子どもたちを中心とし児童・生徒についての 「指導・支援」および合理的配慮の関係を知り、学校の制度や社会的課題について理解を深める視点を養うことができる

キーワード(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / キーワード(生涯発達専攻)

学校内外の支援体制、アセスメント結果の読み方、個別の教育支援計画、個別の指導計画、特別支援教育に関する校内委員会・役割

授業計画(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 授業計画(生涯発達専攻)

以下の内容について学んでいく。 事例A,B,Cは支援会議に乗ってきそうな架空事例である

第1回 特別支援教育コーディネーターとは何か
第2回 校内外の資源とそのアセスメント
第3回 校内委員会への参画とアセスメント1(事例A)
第4回 校内委員会への参画とアセスメント2(事例B)
第5回 保護者からの聞き取りとアセスメント1(事例A)
第6回 保護者からの聞き取りとアセスメント2(事例B)
第7回 ケース会議の実施と支援のプランニング1(事例A)
第8回 ケース会議の実施と支援のプランニング2(事例B)
第9回 個別の支援計画・個別の教育支援計画の作成
第10回 全段階を流した話し合い(事例C)


履修条件(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 履修条件(生涯発達専攻)

発達障害学特論を先に履修しておくこと

成績評価方法(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 成績評価方法(生涯発達専攻)

2/3以上の出席を前提する.第1回,第2回は,講義形式であるが,第3回からは,会議において,様々な役割を体験する演習形式である.演習の参加・体験が重要であると考えるため,そこでの積極的な参加態度および発表内容50%,最終の個別のレポート50% で評価する.いずれも到達目標に挙げた項目を踏まえて評価を行い,それぞれ60%以上をとることを合格の基準とする.なお,A+~Cの評点は,上記の合計得点に基づいて行う.

学修時間の割り当て及び授業外における学修方法(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 学修時間の割り当て及び授業外における学修方法(生涯発達専攻)

講義20%, 演習80%.本授業は1単位のため,授業外における学修と合わせて45時間分の学修時間を標準とする.レポートは個別の指導計画・個別の教育支援計画について講義・演習内容を踏まえて,いずれかの事例についてまとめる

教材・参考文献・配付資料等(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 教材・参考文献・配付資料等(生涯発達専攻)

配布資料を適宜配布し、それに沿って進める。指定する教科書はない
参考:文科省(2021)資料5 個別の教育支援計画の様式例.https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1298214.htm(2023/1/24閲覧)

参考書(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 参考書(生涯発達専攻)

授業時に適宜,資料を配布し,参考書を示す.

オフィスアワー等(連絡先含む)(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 担当教員の連絡先等(生涯発達専攻)

訪問や相談等にあたっては、担当教員に連絡したうえで事前に調整してください

藤本 啓寛  
その他(受講生にのぞむことや受講上の注意点等)(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / その他(受講生にのぞむことや受講上の注意点等)(生涯発達専攻)
関連情報について自主的に学習することを求める

欠席の場合の措置(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / 欠席の場合の措置(生涯発達専攻)

欠席の場合は事前に担当教員に連絡することが望ましい

ティーチングフェロー(TF)・ティーチングアシスタント(TA)(リハビリテーション科学学位プログラム(博士前期課程)) / ティーチングフェロー(TF)・ティーチングアシスタント(TA)(生涯発達専攻)

必要に応じて授業補助のためにTFやTAを導入することがある。