CoERAとは
Collaborative Education Research Association(協同的教育研究会)の略です。
活動は、ミーティングとイベント企画です。
ミーティング
主に教育を研究する大学院生が月に1回集まって、互いの研究内容を発表しています。
この研究会では、いくつかのことを大事にしています。
①素人同然の他者に、自分の研究の価値を伝える工夫を。
:ゼミや研究室とは異なり、メンバーを「広く教育の研究をする人」としているがゆえ、自分の研究はほとんどの人にとって「よくわからない、専門外なもの」です。それ故に、「どうしてこれを研究する必要があるのか」という経緯を語る必要性が生まれます。発表者は発表を用意する過程で自分の研究の社会的な位置づけ・価値づけを考えることになり、参加者は視野を広げるとともに、どのようにすれば自分の研究の位置づけ・価値づけが伝わりやすいのか/伝わりにくいのかを経験的に学ぶことができます。これは、研究の社会への還元を考えるうえで必須の視点であると考えています。
②専門用語を使わない・テクニカルな議論は個別で。
:①と同様な経緯で、専門用語(テクニカル・ターム)を知らない人がいる、という前提で議論を進めます。「知らなきゃ話せない・わからない」という発表ではなく、「知らなくても話せる・わかる」となるよう、なるべくわかりやすい発表の流れ・言葉遣いを心がけてもらっています。(そのための事前知識が必要であれば、リーディングを用意してもらうこともあります。)ディスカッションではゼミや研究室でもらえるような専門的な議論ではなく、参加者の「別の研究をしている自分の素朴な気づき」が引き出されるようなディスカッションを展開しています。
③発表よりディスカッションを重視。
:学会発表では議論の時間が十分に設けられないことがありますが、CoERAの研究発表では発表時間よりも長いディスカッションの時間を用意しています。これは、当然ながら発表者よりも多い参加者がいること、そして「何を言うか」というアウトプットのみならず、CoERAを通じて「何を得られるか」というアウトカムを重視しているからです。ディスカッションでは議論の内容を黒板に書きだし、参加者全員が議論に参加できるような工夫をしています。
④オープンな場に。
早稲田大学の大学院生が中心ではありますが、学部生や現役の教員、その他CoERAの理念に賛同いただける方に広く参加していただきたいと思っています。そのため、開催日時を第四日曜日の夜、と設定しています。大学は鎮まりかえっていますが、多くの参加者があった回は特に白熱した議論が展開されています。
第10回:5月27日(日)18:15-21:20
3名の研究発表とディスカッションを行いました。
第9回:4月22日(日)18:15-21:15
研究会の進め方とメンバーの顔合わせを行いました。
第8回:10月1日(日)18:00-21:00
1名の研究発表とディスカッションを行いました。
第7回:8月30日(日)18:00-21:00
互いの研究の悩みを共有し、話し合いました。また、「対話で練磨」という新しい取り組みを始めました。
第6回:7月30日(日)18:00-21:00
1名の研究発表とディスカッション、1テーマについてのディスカッションを行いました。
第5回:6月25日(日)18:00-21:00
1名の研究発表とディスカッションを行いました。
第4回:5月28日(日)18:00-21:00
2名の研究発表とディスカッションを行いました。
第3回:2017年4月29日(土)18:00-21:00
2名の研究発表とディスカッションを行いました。
第2回:2017年2月20日(月)19:00-21:00
2名の研究発表とディスカッションを行いました。
第1回:2017年1月15日 19:00-21:00
問題意識の共有や、研究会の方向性を決定しました。
イベント企画
CoERAのメンバーが感じた課題を、何らかの企画を通じて解決することもしています。
2017年度は、早稲田大学教育・総合科学学術院 教育会の助成を受けて、企画展・相談会「教育学科の歩き方」を実施し、教育学科生の学びに資するイベントを実施しました。